2016年12月25日のベルリンのクリスマスマーケット
2016年12月25日のベルリンのクリスマスマーケット
2016年12月19日、イスラム系のテロリストが運転する大型トラックがベルリンのカイザーヴィルヘルム記念教会のクリスマスマーケットにが突っ込み、多くの死者と負傷者を出したのですが、ベルリンからドレスデンに抜けるお客様の観光案内の際、12月25日にその現場を訪れました。
もちろん、道路とマーケットははコンクリートブロックで遮断され、厳戒態勢が敷かれており、現場には多くのろうそくと花束が添えられていましたが、マーケットは平常通りの営業がなされていました。
パニックに陥ることがテロリストの思うツボなのでしょうが、「平常通りに生活する」ということこそ、テロリストに対する最大の抵抗、ということなのでしょう。
日本の対応とは全く違いますね。
-
てるみくらぶのお客様をご案内しました
てるみくらぶのお客様をご案内しました
2017 年 04 月 12 日先日、てるみくらぶが支払不能になったのが3月24日。
この旅行会社の存在は2,3年前から知らされており、あまりにも安いツアーなので、「大丈夫かな?」と思っていたのですが、とうとうIATAから発券拒否の宣告を受けて実質的な倒産、ということになってしまいました。
翌日の25日、ある4人家族の方から、3月29日の夕方に大韓航空でプラハに入り、4月2日にフランクフルトから帰国、というスケジュールで、チケットだけは確保していて、ホテルは自分で予約するにせよ、移動手段が確保できないので案内してほしい、という依頼がありました。
さっそくこの期間は空いていることを告げ、推薦できるホテルを紹介し、料金は事情が事情なので割安にして、28日に最終スケジュールが出来上がり、29日の朝にプラハに向けて出発、夕方に無事にお客様をお迎えしました。
お客様は、帰りのフライトに乗れるかどうかさえも不安がっていましたが、それもこちらから電話をして乗れることも確認、安心しながら旅行を続けることができました。
ずっと天気に恵まれたこともあり、それに加えて、カールシュタイン城などに寄り道したので、お客様は大満足で帰国され、最後には、「てるみくらぶが倒産したおかげで藤島さんとお会い出来た」とまで言われてしまいました。
今回の事件で、大企業の格安旅行はますます集客を多くすることになるだろうし、中小企業の団体旅行は警戒されることになるでしょうね。
企業というのはあくまでも利益の追求であって、利益を確保できない状態を続けること自体、企業理念から完全に外れているとしか言えない。
お客様としては、団体旅行は無くならないにしろ、個人旅行においては全ての手配を旅行会社ではなく、インターネットを通じて個人で行う人達が多くなってくるでしょう。
これからの動向が気になりますが、テロなどの影響も少なからずあることでしょうが、団体旅行の値段が下がり、それに伴い、催行最小人数が増え、ツアーキャンセルも多くなり、結局は個人旅行がますます増える、という現象になるのではないでしょうか?
-
ミュンヘン新市役所の仕掛け時計
ミュンヘン新市役所の仕掛け時計
2017 年 02 月 22 日ドイツ個人旅行のお客様を、ロマンチック街道経由でミュンヘンにお連れしたのは数え切れないほどになりますが、ミュンヘン市内をご案内することは意外と多くありません。
ミュンヘンには何でもあり、それが全て世界一流のものであるがゆえに、ご案内する方としても、非常に楽しいものになります。
その中でも、絶対に見逃してはならないのが、このマリエン広場の新市役所にある仕掛け時計です。
ヨーロッパ重のいろいろな仕掛け時計を見てきましたが、このミュンヘンの新市役所のものが最も見ごたえがある、と納得しています。
毎日11時、夏のシーズンは1,12,17時に動きますが、最初に4,5分カリヨンが鳴り、その後で上段の人形が動き始め、最初な上段、その後で下段の人形が動き出します。
上段の人形は、1568年にバイエルンのヴィルヘルム5世とロートリンゲンのレナーテ王女が婚約し、そのお祝いをこのマリエン広場で行った際、両家の騎士が槍試合をした、という逸話によるものです。
一度双方の騎士がすれ違い、2度めにバイエルンの騎士が相手方を槍で突いて倒します。
その後で下段の人形が動くのですが、これは、ペストが蔓延した後、市民が恐れをなして外に出てこなかった時、樽職人たちが踊りながら街をめぐり回った、という経緯から来ています。
所要時間は12,3分で、私が見た仕掛け時計では最も長い時間動くものです。
是非ともお忘れなく。